『地獄楽』に登場する打ち首執行人、山田浅ェ門士遠。生まれつきの盲目でありながら、匂いや音で周囲を認識し、卓越した剣技を持つ試一刀流四位の実力者です。指導熱心で弟子から「先生」と呼ばれ、周囲から慕われる人格者でもあります。
今回はそんな士遠の死亡説や弟子・典坐との関係、かっこいい魅力についてご紹介します!
【地獄楽】山田浅ェ門士遠のプロフィール
年齢 | 27歳 |
誕生日 | 6月13日 |
身長 | 178cm |
氣の属性 | 木 |
声優 | 小林親弘 |
山田浅ェ門士遠は、『地獄楽』に登場する打ち首執行人です。銀色の短髪が特徴的な剣士で、死罪人・人食い花魁あか絹の担当として神秘の島に足を踏み入れました。
幼少期の彼には、旅芸人の母親と共に各地を転々としていた過去が。元々盲目の彼ですが、目の傷は演出として母が付けたモノです。
基本的には真面目で規律を大切にする性格。しかし融通がきかない訳ではなく、仲間の言葉であれば聞く耳を持つ柔軟な一面も持っています。死刑囚・打ち首執行人サイドの重要な戦力となる、作品のキーマンです!
士遠は最後に死亡する?
結論から言うと、士遠は最後の戦いも乗り越え死なずに生き残ります。
天仙の一人であり、弟子・典坐を殺めた朱槿(ヂュジン)との最初の戦いや、牡丹(ムーダン)との戦いなど、作中では度重なる危機が士遠たちに訪れました。
中でも朱槿との再戦の時は、生命エネルギーである“氣”(タオ)を使った攻撃を続け、文字通り命を縮めながらの激闘を繰り広げた彼。瀕死の状態となった士遠は、相打ち覚悟で朱槿の息の根を止めようとします。
しかし、そこでヌルガイは、典坐の最期の表情が笑顔だったこと、生きて典坐のことをもっと話そうと士遠に伝えます。そしてそれに応え、生きることを選んだ彼。最後は仇討ちをやめ、ヌルガイと共に生きる道を選んだのでした。
その後も盤古や蓮(リエン)との戦いが続き、多くの犠牲を払いながらも勝利。最後は無事に島を脱出しています!
弟子である典坐との出会いと別れ
山田浅ェ門の1人であり、山の民ヌルガイの担当で神秘の島に足を踏み入れた、試一刀流十位の典坐。彼は貧民街で生まれ育ち、元々盗みや喧嘩に明け暮れる少年でした。
しかし過去の出来事から人助けをしていた士遠が、典坐の可能性を信じ引き取り、山田家へ入門することに。はじめは反抗的だった典坐ですが、士遠が自分を信じてくれていることに気が付き、信頼と憧れを抱くようになりました。2人はそこからお互いを信頼する、強い絆で結ばれた師匠と弟子になるのです。
しかし、初めて相対した天仙・朱槿の不気味な強さを前に、命を燃やして1人奮闘する典坐を置いて、士遠はヌルガイを連れ退却。死にゆく弟子を置いて逃げた自分が許せず、復讐が島での彼の原動力になったのです。
それだけに、復讐ではなく未来を選んだ彼のラストは、感慨深いものがありました……。
ヌルガイとの関係は?
士遠と死罪人のヌルガイは、朱槿との最初の戦いで出会いました。典坐の仇討ちという共通の目的もあり、ヌルガイは士遠から戦いを学びながら、協力して数々の危機を乗り越えていきます。
それでも執行人と死罪人という立場の違いがありましたが、朱槿との再戦の時に、ヌルガイから典坐の最期を聞き助けられた士遠は、島を出たらヌルガイと共に本土に行き、彼女らしい生き方ができる場所を見つけるまで、自分が守ると決意したのです。
ヌルガイは士遠を先生として信頼し、士遠はヌルガイを子供のように大切にするようになりました!
その後は子連れ座頭に!
『地獄楽』の最終話では、生存者たちのその後が描かれました!
士遠は名前を変え、ヌルガイと旅に出たようです。ヌルガイは可愛らしい少女になっており、男から声を掛けられる一幕も。士遠は年頃の娘を持つ父親のようにヌルガイを心配し、声を掛けてくる男たちを殺意のこもった表情で睨み脅していました……。
ヌルガイを甘やかし、疲れたときには押す台車に乗せる士遠の姿は、親そのもの。二人は行く先々で問題に巻き込まれながらも解決していき、「子連れ座頭」と呼ばれるようになったのでした!
お堅いだけではなく信念を持つ士遠がかっこいい!
最初は死罪人を死罪人として区別し、柔軟でありながらも一線を引いていた士遠。しかしヌルガイと関わるなかで、彼の心境は変化していきます。
そして追加上陸組と遭遇し、罪人を庇うことは幕府への叛意になると告げられても、士遠はかつて典坐がそう答えていたように「無実の者を処刑する理由がわからない」と告げるのです。侍として、山田浅ェ門としての名を捨ててでも信じる道を選んだ彼。
頼れるまとめ役でありリーダーシップも発揮している士遠は、堅いだけではない筋の通った考え方がかっこいいです!
目にまつわる冗談?士遠の意外とお茶目な一面
基本的にはしっかり者で、真面目な性格をしている士遠。しかし彼には、盲目であることを逆手に取り、“目”や“見る”にまつわる冗談を言うお茶目な一面もあります。
例えば、典坐は最初ヌルガイを男の子と思っていましたが、士遠は初めから女の子とわかっており、感心する典坐に「目利きは得意」と答えたり、汚れた着物を「見栄えが悪いから」と着替えたり。
スルーされることも多いようで、冗談に笑ってしまう佐切は稀少な理解者。生まれ持っての特徴を笑いに変えられるのが、士遠の強さでもありますね!
士遠の声優は小林親弘
アニメ『地獄楽』で士遠の声を演じているのは、声優の小林親弘(こばやしちかひろ)さんです。
初めてアニメで声優を担当したのは、『常住戦陣!!ムシブギョー』の白榊夢久役。『ゴールデンカムイ』の主人公・杉元佐一役や、『BEASTARS』の主人公・レゴシ役も演じている、人気声優です。
1本筋の通った男性キャラクターを演じることが多く、士遠も適役ですね!
【地獄楽】剣術も性格もかっこいい士遠の活躍は”必見”!
士遠は卓越した剣技と、優しく男前な性格が人気のキャラクターです。作品のファンには、彼が最後まで生き残り安堵した方も多いのではないでしょうか。
士遠の活躍を、ぜひ漫画やアニメで楽しんでみてください!